マットレスの種類は非常にたくさんあります。また、多くの企業が様々な種類のマットレスを開発しています。
前回の記事とも関わる話ですが、楽な姿勢で寝るためには身体の触れているマットレスをどのようなものを使うのかは非常に重要です。
いつもありがとうございます。理学療法士のとすけです。
今回はマットレス選びのために気をつけたい事を4つ紹介していきたいと思います。
マットレスを選ぶときのポイント
寝返りが行いやすい
睡眠中に寝返りは20回程度行っているとされます。
寝返りを行うタイミングは主に以下の3つになります。
レム睡眠とノンレム睡眠の切り替えを行うとき
身体が圧迫されている部分の血行を促すとき
布団の中の空気を入れ替えて寝床内の温度と湿度を調整するとき
では、「寝返りが行いやすい」マットレスとはどんなものなのでしょうか。
マットレスの種類でよく言われることとしては、「硬い」のか「柔らかい」のかの違いではないかと思います。
みなさんの好みはあると思いますが、どんな人がどんなマットレスを好むのか調べた方がいます。
体型がいわゆる筋肉質の方は「硬い」マットレスを好む
体型が非筋肉質の方は「柔らかい」マットレスを好む
そんな結果が出たようです。
以下の研究では寝返りが行いやすいマットレスを使うことで、眠りつきが良くなるという結果も出ていたようです。
人それぞれ好みの硬さが体型や嗜好によって異なるため、ぜひ気になるマットレスには一度横になって実際の寝心地を体験してみてはいかがでしょうか。
身体にかかる圧を分散しやすい
寝ている時には身体にかかる圧は必ず一定量あります。
一点集中になるとすぐに痛みが出てしまい、痛みから逃れるためにごそごそ動くということを繰り返します。
すると寝付くまでに時間がかかってしまい、結果的に眠ることができなくなってしまうという事になりかねません。
そのため、マットレスには身体にかかる圧を逃し、一点にかかる負担を極力減らすものがおすすめです。
そのためには一点集中ではなく、身体全体でマットレスに触れるようにすることで身体にかかる圧が分散されやすくなります。
柔らかいマットレスであればすぐに出来そうですが、寝返りのしやすさなども勘案できるといいですね。
今では、素材も様々ありますので、素材ごとの違いは改めて紹介できればと思います。
寝ている時の姿勢に無理がない
理想の寝ている時の姿勢とはどんな姿勢なのでしょうか。
現在のところは「立っている時と同じ背中がまっすぐに伸びた姿勢」と言われています。
例えば仰向けで寝ている場合、マットレスがちょうど良い、柔らかすぎる、硬すぎるの3つのパターンで考えてみると以下のようになります。
仰向けの場合のみで紹介しましたが、横向きになって眠る場合も同様です。
普段勤務している病院でもこの知識はかなり重宝しており、たった少しの工夫で眠れるようになった方もいました。
寝ている時にほんの少し隙間を埋める、沈み込み過ぎている場合にはタオルを一枚重ねて硬さを作ってみるなどしてみてはいかがでしょうか。
ここではマットレスのみになってしまいますが、厚労省のe-healthnetでは枕の高さなどのおすすめが載っています。
ただし、首の骨(頚椎)や背骨全体の曲がり具合によって高さが異なるので注意が必要です。
寝床内の環境が心地よい
寝床内の環境と言われてもパッとしないですよね。私も最初はイメージがつかずにいました。
でもちょっと考えていただくと・・・
夏の暑い時に、エアコンかけずに毛布かぶって寝ない。
冬の寒い時に、薄手のタオルケットだけをかぶって寝ない。
こんなイメージで良いかと思います。
最適な寝床内環境は次のように示されています。
この中でも下に示されている、
寝床内環境 温度:33±1℃ / 湿度:50±5% というところがポイントです。
温度・湿度の高低をしっかりと調整する必要があります。
これはお部屋の環境(ex.南向きな or 北向き)や季節によっても異なるため、掛け布団や敷きパットなどの選択にも繋がるのではないかと思います。
まとめ
今回はマットレスを選ぶときに考えたいポイントを4点紹介しました。
1.寝返りがしやすいか
2.身体の圧を分散しやすいか
3.寝ている姿勢に無理はないか
4.寝床内の環境が良いか
どれが一番大事でもなく、どれも大事です。
それぞれが交わるように関係し合っているので、ぜひ一度マットレスの見直しをしてみてはいかがでしょうか。
マットレスの交換時期は5-7年に1度と推奨されるものが多いです。交換しないとしても、改めてご自分の使用しているマットレスについても知ってみるといいかもしれません。
次回はマットレスの構造の違いについて紹介して行きます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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