No.21 睡眠が必要な5つの理由を見直す

睡眠
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睡眠をとる理由はご存知でしょうか。私はただ疲労をとることだけであると思っていました。

いつもありがとうございます。理学療法士の外海祐輔です。

これまでには睡眠のコツなどを主に紹介してきました。

今回は睡眠をとる意義をもう一度振り返っていきたいと思います。

睡眠はなぜ必要か

脳と身体を休ませる

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睡眠中は完全に脳や身体は休んでいるわけではありません。

しかし、睡眠をとることで休んだ実感(休息感)が得られているかと思います。

ヒトの場合、ドキドキする時に働く「交感神経」リラックスした時に働く「副交感神経」が絶えずどちらかが強く働くようにできています。

睡眠をとる時(ノンレム睡眠中)や食後は副交感神経が優位になっていると言われています。

逆に副交感神経を優位にできず、交感神経が優位になると寝つきが悪くなり、睡眠自体も浅くなることが考えられます。

以下の図は睡眠を取った時に身体の異常などを調べる時に保健師さんなどが使用しているチェック項目です。

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睡眠に関する地域保健活動実践ガイドブックより引用


 ぜひこの機会に身体のこと、睡眠のことを見直してみてはいかがでしょう。

記憶を整理して使えるようにする

 勉強(特に暗記物)を行った後に睡眠をとることで記憶の定着が進むことが様々な研究で述べられてきています。

西野精治さんの著書「スタンフォード式最高の睡眠」の中で睡眠と記憶に関してはいくつかの概念が紹介されています。

・レム睡眠中、エピソード記憶(いつ、どこで、何をしたかの記憶)が固定される

・眠り始めの90分で訪れる深いノンレム睡眠は、イヤな記憶を消去する

・眠り始めや明け方の浅いノンレム睡眠では、手続き記憶(身体で覚える・意識せず

 覚えられる記憶)が固定される

未だ解明されていないことも多々ありますが、記憶と睡眠には関係性が強いことがあることは予測されます。

ただし「睡眠学習は効果がある」という説だけは信ぴょう性に欠けるもののようです。

ホルモンバランスを調整する

良質な睡眠をとることにより身体への好影響や生活習慣病の改善につながることが研究では明らかになってきています。

当ブログでも少しだけ紹介しました。

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 その中でも成長ホルモン(グロースホルモン)は眠り始めの90分の間に最も多く分泌されます。

大人の場合には成長ホルモンの効果により、骨や筋肉の再生を促し、代謝も改善されるとされています。

成長ホルモンと構造が似ているプロラクチン(生殖や母性行動に関与するホルモン)は最初のノンレム睡眠中に多く分泌されます。

その他皮膚の水分量も睡眠中に多くなるとされていますが、これもホルモンの影響を受けた結果であるとされています。

免疫力をあげて病気にかかりにくくする

睡眠の質が下がるなど、不適切な睡眠を続けていると、ホルモンバランスが崩れ、免疫の低下を引き起こします

免疫の低下により、風邪を引きやすくなったりするだけでなく、がんなどの免疫に影響を受ける病気にかかりやすくなるとされます。

さらにインフルエンザに対して予防接種を行っていても睡眠が乱れていることにより、免疫の機構が働かず、予防接種の効果が得られないこともあるようです。

さらにアトピーなどのアレルギーが悪化する可能性もあるようです。

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睡眠の質が落ちることで体調やアレルギー症状の悪化も・・・

やはり十分な質を保ちながら睡眠を取ることで免疫の機構を働かせ、健康を作ることが重要になってくると思われます。

脳の老廃物をとる

 脳は頭蓋骨の中で豆腐のように脳脊髄液という液体の中にぷかぷかと浮かんでいます。

日々起きているだけで脳の中には老廃物が溜まっていきます。

老廃物が流されるタイミングは脳脊髄液が新しく作り変えられる場面が主ですが、

最も多く流されるのは睡眠中と言われます。

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脳の中で老廃物を流すのは主に寝ている時です

この老廃物の中でも「アミロイドβ」という物質はもともと遺伝的に認知症になりやすい方は脳の中にたまりやすいことがわかっています。

また、仮説ではありますが、認知症の発症に関わっていることも考えられているようです。

質の高い睡眠を取ることで脳の老廃物を除去していくことで認知症の発症を抑えることが可能になるのかもしれません。

まとめ

 今回は睡眠が必要な理由を見直すことを目的として紹介をしました。

睡眠を取る目的は以下の5つです。

・脳と身体を休ませる

・記憶を整理して使えるようにする

・ホルモンバランスを調整する

・免疫力をあげて病気にかかりにくくする

・脳の老廃物をとる

睡眠に関しては様々な情報があふれています。

少しでもお役にたつ情報を提供していきます。

今後ともよろしくお願いいたします。

今回も最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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